更新日:2017年11月22日

8. 診療報酬金額

①外来診療料

  1. ア)初診料(2,820円)
    乳幼児(750円)、時間外(850円~6,950円)等の加算があります。
  2. イ)再診料(720円)
    さらに、乳幼児(380円)、時間外(650円~5,900円)、明細書発行(10円)、地域包括診療(200円)等の加算があります。
    その他、慢性疼痛管理、リハビリテーション、精神科専門療法、処置、手術、麻酔、放射線治療、別に厚生労働大臣が定める検査(超音波検査、脳波検査等、神経・筋検査、耳鼻咽喉学的検査、眼科学的検査、負荷試験等、ラジオアイソトープを用いた諸検査、内視鏡検査)を行わず、厚生労働大臣が定める説明計画的医学管理を懇切丁寧な説明で行った場合は、外来管理加算(520円)が加わります。
  3. ウ)外来診療料(730円)
    機能分担の明確化を図るため200床以上の病院で算定されます。乳幼児(380円)、時間外(650円~5,900円)等の加算があります。

②入院診療料

  1. ア)一般病棟入院基本料
    (一日当たり9,600円~15,910円)
    看護師の配置、平均在院日数等により基本料は異なります。
    さらに、入院体制や病状により様々の加算があります。例えば総合入院体制加算(1,200円~2,400円)、地域医療支援病院入院診療加算(10,000円)、臨床研修病院入院診療加算(200円~400円)等の入院基本料等加算があります。
  2. イ)療養病棟入院基本料
    (一日当たり8,140円~18,100円)看護配置や患者の状態により9種類の区分に分類され、基本料は異なりますが、一般病棟入院基本料とは異なり検査料、投薬料、注射料、処置料等は包括されます。
  3. ウ)特定入院料
    当該治療室に入院した場合の入院料で、一日当たり救急救命入院料(98,690円~113,930円)、回復期リハビリテーション入院料(16,570円~20,250円)、緩和ケア入院料(33,000円~49,260円)等の特定入院料があります。
  4. エ)短期滞在手術基本料
    特定の検査、手術を短期滞在(日帰り、1泊2日、4泊5日まで)で行った場合に算定されます。
    日帰りの場合;(28,560円)皮膚、皮下腫瘍摘出術、腋臭症手術、内視鏡的結腸ポリープ粘膜切除術等が対象になります。
    1泊2日の場合;(49,180円)顎下腺腫瘍摘出術、腹腔鏡下胆嚢摘出術、腹腔鏡下虫垂切除術、痔核手術等が対象になります。
    4泊5日までの場合は前立腺針生検法(113,800円)、下肢静脈瘤手術(117,490円~240,130円)、腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(502,120円~687,290円)等が対象になりますが、これらは検査、手術により料金が異なります。
    なお、短期滞在手術等基本料には術前検査、画像診断、麻酔の一部、入院基本料等が包括されます。

③特掲診療料

  1. ア)医学管理
    特定疾患療養管理料(診療所):(2,250円)
    結核、悪性新生物、糖尿病、リポ蛋白代謝障害、高血圧症、虚血性心疾患、脳血管疾患、喘息、胃十二指腸潰瘍等を主病とする患者対し、治療計画に基づき療養上必要な管理を行った場合に、月2回に限り算定されます。

    疾患は以下の通りです。

    表2
    特定疾患療養管理料並びに処方料、処方せん料に規定する疾患は以下の通りです。
    結核、悪性新生物、甲状腺障害、処置後甲状腺機能低下症、糖尿病、スフィンゴリピド代謝障害及びその他の脂質蓄積障害、ムコ脂質症,リポ蛋白代謝障害及びその他の脂(質)血症、リポジストロフィー、ローノア・ベンソード腺脂肪腫症、高血圧疾患、虚血性心疾患、不整脈、心不全、脳血管疾患、一過性脳虚血発作及び関連症候群、単純性慢性気管支炎及び粘液膿性慢性気管支炎、詳細不明の慢性気管支炎、肺気腫、喘息、喘息発作重積状態、気管支拡張症、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎及び十二指腸炎、肝疾患(経過が慢性なものに限る)、慢性ウイルス肝炎、アルコール性慢性膵炎、その他の慢性膵炎,思春期早発症、性染色体異常
  1. 特定疾患治療管理料:
    これには、ウイルス疾患指導料(2,400円~3,300円)、特定薬剤治療管理料(4,700円~7,400円)、悪性腫瘍特異物質治療管理料(2,200円~4,000円)、 小児科外来診察料(3,830円~6,820円)、地域連携小児夜間休日診察料(4,500円~6,000円)、診療情報提供料(I)(2,500円)、診療情報提供料(II)(5,000円)、薬剤情報提供料(100円)等の医学管理料があります。
  2. イ)在宅医療
    往診料(7,200円~20,200円)
    一般保険医療期間の医師が患家の求めに応じて非定期的、非計画的に患家に赴いた場合で、往診時間により異なります。
    在宅患者訪問診療料(2,030円~8,330円)
    医師が計画的に週3回を限度に訪問診療を行った場合で、往診場所により異なります。
    乳幼児加算、在宅ターミナルケア加算、在宅看取り加算等のいくつかの加算項目があります。
    その他、在宅時医学総合管理料(17,100円~54,000円)、在宅がん医療総合診療料(16,850円~20,000円)等の項目があります。
    加えて、頻回訪問加算(6,000円)等のさまざまの加算があります。
    また、在宅療養支援診療所又は在宅療養支援病院から患者の紹介を受けた保険医療機関で行った在宅療養指導管理として、退院前在宅療養指導管理料(1,200円)、在宅自己注射指導管理料(7,500円~12,300円)等の在宅療養指導管理料があります。
    加えて、血糖自己測定器加算(4,000円~15,000円)、注入器加算(3,000円)等の在宅療養指導管理材料加算があり、それぞれ月1回算定されます。
  3. ウ)検査
    尿、糞便等検査、血液学検査、生化学的検査、免疫学的検査、微生物学検査、呼吸循環機能検査、超音波検査、監視装置による諸検査、脳波検査等、神経・筋検査、耳鼻咽喉科学的検査、眼科学的検査、皮膚科学的検査、臨床心理・神経心理検査、負荷試験等、ラジオ・アイソトープを用いた諸検査、内視鏡検査等に分類されており、それぞれ検査料が設定されています。
  4. エ)画像診断
    エックス線診断料、核医学診断料、コンピューター断層撮影診断料が設定されています。
  5. オ)投薬
    院内処方の場合
    調剤料(60円~90円)、処方料(200円~420円)、特定疾患処方管理加算(180円あるいは650円)、薬剤料、調剤技術基本料(80円)があります。
    後発医薬品(ジェネリック医薬品)の使用促進を図る観点から、後発医薬品の採用が整備されている保険医療機関では、後発医薬品の使用を積極的行っている旨を掲示することにより、外来後発医薬品使用体制加算(1処方につき30円~40円)が算定されます。
    院外処方の場合
    処方せん料(300円~680円)、その他院内処方と同様の特定疾患処方管理加算があります。
  6. カ)注射
    皮内、皮下及び筋肉内投与(200円)、静脈内注射(320円)、動脈注射(450円~1,550円)、点滴注射(490円~970円)、中心静脈注射(1,400円)など注射部位や内容により異なります。さらに乳幼児加算等が加わります。
  7. キ)リハビリテーション
    20分以上の個別療法をもって1単位とし、人員や施設の条件によりリハビリテーション料が異なります。
    1単位あたり心大血管疾患リハビリテーション料(1,250円~2,050円)、脳血管疾患等リハビリテーション料(1,000円~2,450円)、廃用症候群リハビリテーション料(770円~1,800円)、運動器リハビリテーション料(850円~1,850円)、呼吸器リハビリテーション料(850円~1,750円)等の項目があります。これらは、概ね1日6単位を限度とし、それぞれ治療日数も決められています。
    回復期リハビリテーション病棟入院料を算定する患者、脳血管疾患等の患者のうちで発症後60日以内のもの、心大血管疾患リハビリテーション料(I)、脳血管疾患等リハビリテーション料(I)、廃用症候群リハビリテーション料、運動器リハビリテーション料(I)又は呼吸器リハビリテーション料(I)を算定するものは1日9単位算定できます。
  8. ク)精神専門療法
    入院精神療法(800円~3,600円)、通院・在宅精神療法(3,300円~6,000円)等が決められています。
  9. ケ)処置
    創傷処置(450円~2,750円)、熱傷処置(1,350円~12,500円)等の一般処置、救命のための気管内挿管(5,000円)等の救急処置、皮膚科軟膏処置(550円~2,700円)等の皮膚科処置、膀胱洗浄(600円)等の泌尿器科処置、腟洗浄(470円)等の産婦人科処置、眼処置(250円)等の眼科処置、鼻処置(120円)等の耳鼻咽喉科処置、関節穿刺(1,000円)等の整形外科的処置、鼻腔栄養(600円)の栄養処置、四肢ギプス包帯(3,100円~17,000円)等のギプスなど細部にわたり決められています。
  10. コ)手術
    皮膚・皮下組織、筋骨格系・四肢・体幹、神経系・頭蓋、眼、耳鼻咽喉、顔面・口腔・頸部、胸部、心・脈管、腹部、尿路系・副腎、性器にわたる全ての手術に診療料が決められています。
    その他、臓器提供管理料、輸血料、手術医療機器等加算が決められています。

    詳細はこちら

    例えば
    甲状腺悪性手術(全摘及び亜全摘);337,900円
    乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術、腋窩廓清を伴わないもの);282,100円
    放射線同位元素及び色素を用いたセンチネルリンパ節生検;50,000円加算
    胸腔鏡下食道悪性手術;1,041,900円~1,252,400円
    胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術;726,400円(区域切除)
    胃切除術(悪性腫瘍手術);558,700円
    腹腔鏡下胃切除術(悪性腫瘍手術);641,200円
    胃全摘術(悪性腫瘍手術);698,400円
    腹腔鏡下胃全摘術(悪性腫瘍手術);830,900円
    腹腔鏡下胆嚢摘出術;215,000円
    肝切除術;363,400円~1,262,300円(切除範囲、血行再建による)
    膵頭部腫瘍切除術;838,100円(リンパ節・神経叢部廓清を伴う腫瘍切除)
    腹腔鏡下虫垂切除術;114,700円~183,800円
    (虫垂周囲膿瘍の有無による)
    腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術;595,100円
    腹腔鏡下直腸切除術;839,300円(低位前方切除術)
    痔核手術;40,100円(四段階注射法による);51,900円(根治手術)

     これらの手術の中には
     自動縫合器加算;25,000円
     自動吻合器加算;55,000円
     超音波凝固切開装置算;30,000円
     が加算される場合があります。
  1. サ)麻酔
    麻酔時間、麻酔方法、麻酔部位により異なりますが、静脈麻酔(1,200円~8,000円)、硬膜外麻酔(3,400円~15,000円)、脊椎麻酔(8,500円)、マスク又は気管内挿管による閉鎖循環式全身麻酔等麻酔(61,000円~249,000円)で2時間を超えた場合や硬膜外麻酔を合わせて行った場合は加算されます。
    その他、トリガーポイント注射(800円)等の神経ブロック料の設定があります。
  2. シ)放射線治療
    放射線治療管理料(27,000円~50,000円)、体外照射(1,100円~30,000円)、ガンマナイフによる定位放射線治療(500,000円)、密封小線源治療(組織内照射190,000円~486,000円)、粒子線治療(1,500,000円)等があります。
  3. ス)病理診断病理標本作成料(8,600円)、病理診断・判断料が決められています。

医療保険では、これらの項目について細かく診療報酬料が決められていますが、項目以外の診療内容については診療報酬料が支払われません。
なお、これらの診療報酬価格は平成28年4月現在のものです。

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