日本の医療保険制度

森クリニック 森秀樹
更新日:2017年11月22日

1. 医療保険制度とは

医療保険制度とは医療施設で治療を受けた際に支払う医療費に対する公的医療保険制度を指します。

患者は医療機関を受診し診療を受けますが、その医療費の一部は窓口負担金として医療機関に支払います。この負担金は患者の年齢、所得により決められています。

患者は保険料を各保険者に納め、医療機関は患者負担金を除いた医療費を保険者に請求し支払を受けます。

現在、日本での病院は約8,500か所、診療所は約10万か所、歯科診療所は約7万か所、薬局は約5万か所です。

医師数は約30万人、歯科医師は約10万人、薬剤師は約28万人、看護師は約100万人、その他保健婦助産師は約9万人です。

各保険者の加入者数は、国民健康保険約3,800万人、全国健康保険協会管掌健康保険は約3,500万人、組合管掌健康保険は約2,900万人、共済組合は約900万人、後期高齢者医療制度は約1,500万人です。

これらの保険者に対し国、都道府県、市町村は公費負担を行っています。後期高齢者医療制度にも公費負担を行っていますが、各保険者からも支援金が支払われています。

図1 我が国の医療提供体制の概要

厚生労働省ホームページより

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